Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

KDDI版iPhone4Sを海外で使う!‐韓国編(1)

アンニョンハセヨ? 昨日から韓国に来ています。
韓国では音声通話以外、iPhone 4Sを使う予定はさらさらなかったのですが、SIMフリーAndroid携帯に入れたdocomoSIMカードでなぜか通信がうまくいかなかったので、海外ダブル定額適用以外の事業者につながりはしないかとドキドキしながら、KDDI版(au版)iPhone 4Sをここ、ソウルにて使っています。

ちなみに、韓国の携帯電話は3キャリアあります。

キャリア名 W-CDMA CDMA(EV-DO)
KT(KTF/olleh) ◯(docomo海外パケ・ホーダイ,auダブル定額対象) ◯(1.7GHz)
SKテレコム ◯(Softbank海外パケットし放題対象) ◯(auダブル定額対象,800MHz)
LGテレコム × ◯(1.8GHz)

さて、韓国にてiPhoneを提供しているのは、olleh(KTのW-CDMA)、およびSKテレコムの2社です。ここでのSKテレコムの立ち位置は、CDMA版のiPhone 4sを(KDDI/auのように)提供しているわけではなく、W-CDMA版の提供です。

ローミングの話に戻りますが、画面を見た感じ、常にRoamingと表記されている(キャリア名が表示されることはない)ので、ダブル定額対象以外のキャリアともつながってしまう可能性があるとはいえ、ダブル定額対象事業者(もしくは、CDMA)に優先的に接続する、という仕様なのかもしれません。

さてさて、SKテレコムもEV-DOでの高速通信ができるはずですが、残念ながら、私のiPhone 4Sの画面での通信状況は、日本においても悪評高い「◯」表示のままです。

インチョン国際空港からソウル市街へ向かうリムジンバスの中では、「へぇー、EV-DOは田舎のほうでは対応していないんだぁ」くらいに考えていたのですが、実情は考えていたのとは異なるようです。

iPhone 4sの技術仕様(http://www.apple.com/jp/iphone/specs.html)を見ると、CDMA EV-DO Rev. A(800、2,100MHz)という記載があります。さて、SKテレコムが提供しているEV-DOの800MHzの周波数割り当ての詳細はどうなっているのでしょうか? KDDI/auのいわゆる旧800MHz帯と同様、上り・下りが逆転している仕様であれば、EV-DOは間違いなく利用できないでしょう。一方で、音声ローミングはできているので、EV-DOはともかくとして、CDMA1xレベルでは対応がとれている(ので3G表示はされないにせよ「◯」表示はされて音声通話+低速データ通信ができている)と踏んでいるのですが、どうやらここで調査はタイムアウトです。続きは日本に帰ってからの宿題にしたいと思っていますが、もしかしてもしかしたら、韓国によく行く人はKDDI/au版のiPhone 4S買ってはいけない、という結論が出てしまうのかもしれません。 KDDIさんに先ほど電話で確認したところ、そんなことはない、ということだったので、市内のあちこちを回ってEV-DOで通信できるか(3G表示がされるか)試してみましょう。

(どっかのウェブ技術メディアでちゃんとこういうのを取り上げていただけると、私も楽なのですが。KDDI/auSoftbankiPhone 4Sでどっちがデータ通信速度が速い、なんてくだらない調査記事やってないでさぁ。)