Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

クーイングから喃語、その間に声変わり

「アー」とか「クー」という声が出始めるクーイング。1ヶ月くらいから単音節の発話は聞いていたが、2ヶ月半ばをすぎ、親子の会話がクーイングベースで5分から10分は続くようになってきた。今は「アー」や「クー」(ウチの場合は「アガッ」とか「オッケー」みたいな発話だが)という単音節ではなくて、ひとまとまりの文章といってもいいくらいの長さがあり、おうむ返しで答えるとこぼれんばかりの笑顔になり、さらに返事を返してくれる。 

子どもはことばをからだで覚える―メロディから意味の世界へ (中公新書)

子どもはことばをからだで覚える―メロディから意味の世界へ (中公新書)

 

正高信男(2001)によると、クーイングと喃語の相違は(1)音節が複数あること、(2)各音節が子音プラス母音の構造を持っている点とのことだが、(1)はともかく(2)は滑舌がはっきりしないのでよくわからない。「クー」から「バババ」に移行し「アーアーアー」になるということからすると「バババ」は話せていないので、単に長く話すのが好きなだけで、発達が進んだ訳ではないのだろう。

ことばの発達が一足飛びに進んだりしない一つの要因として、物理的に口なり鼻なりのどなりの発声器官がそこまで進化を遂げるのにはそれなりに時間がかかるということがある。正高信男(1993)は三ヶ月目の変化を「声変わり」と読んでいるが、子宮内では羊水の中にいて羊水を飲むくらいしかやることのなかった口が、生まれた瞬間、鼻と口は呼吸器官、口は羊水から母乳を飲む入り口へと変化をとげ、あとはせいぜいうなり声をあげる程度(動物の進化はここまでで終わり)だったのが、発声器官としての機能も持ち合わせるべく変化を遂げるのが三ヶ月目の声変わりだ。食べながら息ができるという進化を遂げる。

0歳児がことばを獲得するとき―行動学からのアプローチ (中公新書)

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育児書にも3ヶ月過ぎたあたりで、笑顔に笑い声がプラスされるといった記載があったりもするが、顔で笑って声でも笑えるようになるのが「声変わり」以降ということになろう。

最近は笑い顔になろうというその瞬間、声をあげようとしつつも、もう少し、でもやっぱり駄目だったというのが続いているので、初の「笑い声」がいつ聞けるのか、ここ1週間くらいは楽しみで仕方がない日々が続きそうだ。