Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

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インテリジェンス化に向かう情報サービス



日本では携帯でもEメールを使うのが普通で、AUのユーザーであってもCメールを愛用している人がそれほどいるとは思えないが、米国や欧州、中国などではSMS、つまりショートメッセージ(中国語では短信)が非常に使われている。

たとえば、中国のテレビ番組を見ていると、日本ならFAX番号やメールアドレスでご意見・ご感想を集めるような場面でSMSの送信先が紹介されている。同じく日本ならテレゴングで「賛成」「反対」のリアルタイムアンケートをとるような場面でもSMSの送信先が紹介されている。

SMSを使って(もっと言えばSMSを使って、あたかも人にものを頼むときと同じ内容のSMSを発信して)情報の取得ができればいいじゃないのか、という内容の記事が「インテリジェンス化に向かう情報サービス」(中国語)である。

ここには、フランスのOrange TelecomがDejima社(現在はSybase社に買収されてiAnywhere社の一部門)の技術を使ってフランスで提供しているYellow PageならぬOrange Pageの話題や中国の得意公司の例などが紹介されている。

記事を書いた2人(トウ永強、鄭方)は得意公司の人たちなのだが、内容自体は特にバイアスがかかっているわけではなく、技術とその適用事例の紹介といった感じの内容。ちなみに、トウ永強氏は清華大学助教授でもある。

思うに、WAP(やi-Mode)と違って、SMSなりメールを使った情報サービスのメリットは、卑近なレベルで言えば、操作中に電話が使えるといったところから、検索結果や取得情報が手元に(テキストとして、あるいはURLをクリックすれば表示可能なWEBページや画像として)残せる、携帯ではブラウザを1つしか開けないものの、SMSやメールベースであれば、複数のタスクを同時に(それぞれのメールアドレスにメールを出したり、返信することで)実行可能など、まぁ、いろいろと考えられるが、「普通のことばで利用できる」というのは、あの深いメニュー階層をあがったりさがったりしなくてもいいという点で、非常に使いやすいシステムになるのではないだろうか。

...ということを日本で言ってみても「携帯で日本語なんて入力できないですよ」といわれるのがほとんど。「携帯で中国語」してる人のほうがよっぽど面倒くさいことを嬉々としてやってるのに。