Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

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メール通SMS

NTTコムが10月6日より開始したサービス。従来から提供していた「メール通」は、携帯電話を使って中国語のメールが発信できる(つまり携帯電話からピンインで中文を入力してメールを出せる)、および、中国語のメールを(GB2312からJIS漢字に変換して)読めるというサービスだった。一方、「メール通SMS」は宛先に中国のSMSを宛先として指定できる。また、中国でSMSで発信したメッセージを(GB2312からJIS漢字に変換した上で)日本の携帯電話で読むことができるというもの。

なお、発信側(日本側)はEZWeb携帯でなければならない(課金の問題+中文入力の問題)。画面上に送信先、送信元、メッセージ本文を入力して、送信する。

受信側(中国側)では、SMSメッセージとして送信内容を受け取るのだが、この場合、From(送信者)は自動的に8002667(中国移動)、または9002667(中国聯通)となり、先に指定した(本当の)送信元はメッセージ本文末尾に追加される。

中国でSMSメッセージを受け取ったら、単純にリプライの形をとった(つまり、8002667、あるいは9002667への返信の形をとった)上で、SMSメッセージは「yd*受取人メールアドレス*本文」(中国移動)、または「受取人メールアドレス*本文」(中国聯通)の形をとる必要がある。

つまり、単純に言ってしまえば、中国側から日本のE-mailに対して中文でメッセージを送信したい場合には8002667、あるいは9002667に対して相手のメールアドレスで始まる本文を送ればいい(メール通の話はまったく抜きにして)ということである。この場合、相手がEZWeb携帯である必要は(もちろん)ないし、メッセージはGB2312からJIS漢字に変換されているので、そもそも中文が読める環境である必要さえない。

この手のサービスはかなり便利だとは思うのだが、あと1機能がないのが非常に残念だ。もちろん、その1機能を追加するのは限りなく不可能だとはわかっているのだが。つまり、日本から出したメッセージに中国側で「そのまま返信すれば」自分に返事が返ってくるような仕組みだ。

何もこれは中国向けSMSに限らず、別の国向けであっても、これが実装できれば、たとえば、最近βサービスが開始になったGoogleのSMSによる検索サービスなども日本から利用可能になるのだが、現在では返事を返されても、その宛先が自分あてのユニークなアドレスではないので、結局返事を受け取ることができない。「メール通SMS」が悪いわけではまったくないのだが、非常に残念な話ではある。