Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

BCLなんて趣味が昔はあった



Wired News - スパイご用達? 短波「乱数放送局」の謎

http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/culture/story/20041118201.html

私の小学校のときから中学、高校にかけての趣味のなかの1つにBCLがある。そもそものきっかけは、小学校のときに、夜、ラジオを聴いていたら昼間は聞こえない遠方の放送局が聞こえる、遠方といえば日本語以外の放送まで聞こえる、なんじゃこりゃ?ということで、本屋でラジオの製作なる雑誌を買ったり、あるいはBCL関連の書籍(小中学生向けのそういう本が当時は存在した)を買ったり、中波に飽き足らず、短波ラジオを買ったり、アマチュア無線の免許を取ったり...とパソコン(当時の言い方ではマイコン)やインターネット時代以前のテクニカルな男の子のうちの何割かが進む道をたどっていたのだった。

当時は、月刊「短波」なるベタな名前の雑誌があり(これが1冊290円とか350円で少年には優しい価格設定だった)、私もいろいろと投稿していたこともあった(採用されると雑誌がただでもらえるので)。私が投稿するコーナーの担当の方が、当時のアイドル2人を足して2で割ったような名前の「のむらとしひこ」さんだったことは今でも鮮明に覚えている。

月刊「短波」では、時々、○○語の放送を聴いて○○語で受信報告書を書こう!という特集をやっていて、私もちゃんと勉強したわけではない(そりゃそうだ、当時は小学生で英語も勉強しちゃいない)中国語を聞いて、中国語で受信報告書中央人民広播電台など各地の放送局に出したりしていた。そのころ聞いた中国語はジングルとともに耳で結構覚えているもので、それから10何年を経て、ちゃんと中国語を勉強するようになったときに、「ああ、あれってそういう意味だったのね」と当時覚えたフレーズを思い出したのであった。

さすがに、今では「請注意!請注意!這里是中央人民広播電台」なんて言わないようだが。

アルゼンチンのラジオ局RAEが放送していた日本語放送の周波数で、ニセ中央人民広播電台が中国向けの放送をしており、国民に聞かれたくない中国がその周波数で協力なジャミングをかける...あるいは「乱数放送」、北朝鮮拉致問題でたびたび取り上げられた「A3放送」など、いろいろな知識を得るにつれ、世界の情報戦の現場を感じることができたのだった。小中学生にとってもこれほど刺激的な話はない。

(もちろん、学校の普通の英語の勉強だって、こういった趣味にひもづければ、楽しく勉強できるというものである)

そんな趣味を持っていたせいで、中学生のときにTVに出演したことがあり、高校に入ったときに、そのTV番組を見ていた(同じような趣味を持っていた)奴と知り合うことができたのも不思議な出会いだった。

当時、ラジオの製作を読んでいた層は、ラジオの製作には納まりきらなくなったマイコンネタを別の雑誌として切り出した「マイコンBASICマガジン」を読むようになり、さらに当初はそのベーマガの別冊だったゲーム関連のぺらぺらな本(名前は忘れた。第1号はゼビウスの全マップ)がゲーマーの間で読まれるようになり...ということでこれらの雑誌を出してきた電波新聞社はIT業界やゲーム業界に多大なる貢献をしてきたといえよう。私もそんな時代に乗っかってきて、今日がある。

ラジオの製作SPECIAL―だれにもできるエレクトロニクス

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