ピンイン入力から変換キーで変換という観点からの変換精度を比較すれば、間違いなくChinese Writerの方が誤変換(および文節切りのミス)が少なく、お薦めだ。
一方、楽々中国語(cWnn)の方はお世辞にも変換精度が高いとは言えないのだが*1、ケータイやATOKでは標準になった入力予測機能(予測変換)が搭載されているため、使えば使うほど、少ないキータッチでの入力が可能になる*2。
ところで、読めない漢字の入力という観点からみると、Chinese Writerでは漢字の手書き入力が可能なのに対して、楽々中国語にも手書き入力機能はあるものの、漢字の認識ではなく、部首の認識にとどまっている*3。
また、台湾、香港とのコンタクトが多い場合、繁体字の入力という観点では、Chinese Writerの方がよい。Chinese Writerの方は簡体字・繁体字が個別に管理されている(変換辞書、ユーザー辞書)のに対し、楽々中国語では繁体字入力時も簡体字辞書が(簡体字→繁体字変換されて)使用されるため、たとえば、頭髪(tou fa)を変換しても、候補として選択可能なのは頭發だけである。
ちなみに、私は(いろいろと文句を並べ立てたものの)入力予測機能が使いたいので、楽々中国語を使っています。ただ、Chinese Writerが入力予測機能をサポートするようなら、さっさと乗り換えてしまうでしょう。
*1:しかも、なぜ初期設定でCDに別途添付しているビジネス用語辞書、繁体字追加外字変換辞書、IT用語辞書、新語辞書、新語辞書(2003年3月)を使えるようにしておかないのか、変換精度に対する印象をわざわざ悪くしているのかがわからない。政治的な理由でわざわざ初期インストールに含めることができないのかも知れないが
*2:ただし、入力予想機能用に育てた辞書をエクスポート/インポート/同期する機能はないので、複数のPCで学習内容を共有することはできない