Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

HE-AACでiPhoneダイエット

いくらあっても余ることはないのがお金とディスクの空き領域とはよく言った物で、私のiPhone 3GSも32GBモデルとはいえ、いつもどの曲を持ち運ぶかプレイリストを作りながら頭を悩ませている。iTunesに格納されている曲(や動画)の総合計を見ると、24908項目、89.39GBなので、全部を持ち歩くには、iPod Classicを使うしかない。ちなみに全部再生するのに54.2日とのこと。

そうはいっても不意に聞きたくなる曲というのはやはりあって、これまではSimplifyMediaを使っていた。自宅のMacBookがオンラインであれば、iPhoneから WiFi、または3G経由でiTunesに格納されている曲をストリーミングで取得、再生できるという優れものだ。SimplifyMedia自体がアプリケーションなので、メールを読みながらバックグラウンドで音楽を聴く、というのができないのが難点ではあるが、私のような地下鉄通勤者(駅と駅の間はオフライン)であっても、そこそこ使い物にはなった。

さて話というのはHE-AACである。着うたフルにも使われているこのエンコーディングiTunes 9にてめでたくサポートが追加された。従来のAAC-LCよりも高音質という優れものだ。くわしくは、iTunes 9の気になるあの機能をチェック - 「HE-AAC」に新対応をご覧いただければと思うが、気になるのは本文中に、

HE-AACをサポートするデバイスだが、米AppleのWebサイトに掲載されたiPodシリーズ各製品のスペック表で確認するかぎり、現時点ではiPod nanoiPod shuffle限定らしい (なぜかアップルジャパン側Webサイトの各スペックには9月28日時点で未掲載)。

との記載があるのだが、上述の内容で正しいのかどうかがわからなかった。

アップルジャパン側のWebサイトのiPodスペック比較(http://www.apple.com/jp/ipod/compare-ipod-models/#moreinfo)によるとHE-AACをサポートしているのはiPod touchの8GB、32GB/64GBとなっている。米AppleのWebサイトでも同様であった(http://www.apple.com/ipod/compare-ipod-models/#moreinfo)。一方、iPhoneのスペックを見ても、日本(http://www.apple.com/jp/iphone/specs.html)、アメリカ(http://www.apple.com/iphone/specs.html)ともに対応するオーディオフォーマットにHE-AACは含まれていない。iPod touchでサポートされていて、iPhoneで未サポートというのはちょっと考えづらいのではあるが。

AAC- LEが再生できるのであれば、HE-AACも(低音質=AAC-LEの同ビットレート相当で)再生することは可能ではある。とはいえ、私の耳では iPhoneHE-AACとして再生できているような気もする(英語版WikipediaのHigh-Efficiency Advanced Audio Codingの記載では、As of iTunes 9, iPhone OS 3.1 and Fall 2009 iPods, support for HE-AAC playback is included.と書かれているので、(典拠はわからないが)サポートされているのだろう(http://en.wikipedia.org/wiki/High-Efficiency_Advanced_Audio_Coding)。

手元にあるリッピングした曲は320KbpsのAAC-LEがあったり、192KbpsのMP3やAAC-LEがあったり、128KbpsのAAC-LEがあったりなのだが、気の向いたときに少しずつHE-AACの64Kbps(音楽)、40Kbps(語学テキストやオーディオブック等)でリッピングしなおしていくつもりだ。できるだけたくさんの音楽という選択肢を持ち歩いていたいから。