Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

中国語対応携帯docomo N-02A

ケータイで多言語を扱う際に、一番簡単で確実な選択肢は間違いなく(今のところ)iPhoneなのだが、SoftBankの携帯電話ではなくて、docomoの携帯電話を使いたいというケースもあるだろう。docomoでも数は多くないものの、スマートフォンではない普通のケータイで中国語機能付きのものを提供している。NECN-02A(簡体字繁体字)と富士通F-09A(簡体字)だ。

今回はこの2機種のうち、私の使っているN-02Aを紹介しよう。2008年11月発売開始ということで、すでに発売から1年半が経過しており、docomoショップ等での新品購入はおそらく無理であろう。また、後継機種もあるものの、後継機種の方は中国語対応はしていない。



中国語の設定は、MENU→設定/サービス→その他設定→中国語設定でONを選択することにより、テキストモード、入力方式、部首入力の設定が可能だ。テキストモードは入出力に使われるフォントの設定で、日本語モード、簡体中文モード、繁体中文モードから選択が可能だ。ここで設定した内容はおそらく全体(ウェブやメール、SMS)を通して有効になるようだ。


入力方式に関しては、PinYin優先、Stroke優先から選択が可能だ。PinYin優先はいわゆるピンイン入力、Stroke優先はいわゆる五筆入力である。

さて、実際にSMS(短信を例にとって、中国語の入力を見てみよう。


SMSの本文入力画面からでも機能から中国語の設定は可能だ。


さて、この画面を見てがっかりしたかも知れないが、中国語変換は単漢字変換である。結構しんどい。ただしT9を搭載しているので、タッチ数自体は少なく入力することが可能だ。T9をご存じのない方のために簡単に説明すると、画面でご覧いただいている例では、ピンインのhaoから「好」に変換しようとしているのだが、haoと入力するために4を2回(G→H)、2を1回(A)、6を3回(M→N→O)を入力する必要はなくて、426と入力すればよい。もちろん、426がhaoとは限らないので、画面でもhaoの他に、gan、gao、hanといった組み合わせが表示されているので、必要に応じて選択をし直せばよい(この例では、「你」の後なのでhaoの確率が高いということで、自動的に選択されている)。必要な文字が「好」であれば1を、「号」であれば2を長押しすれば入力可能だ。

実際には予測変換が有効なので、你好くらいであれば、你まで入力すれば、们,的,好,是,要,在,去,我,别,来から選択すればいいので、全部を入力しなくても、予測内容から選択していけばそれなりに入力できるだろう。

さて、本携帯の中国語ケータイとしての評価だが、どうしてもdocomoのケータイで中国語を使わないといけないとか、おサイフケータイが使いたいのでスマートフォンは使いたくない(でも中国語は使いたい)、簡体字繁体字の両方とも使いたいというのであれば、悪くない選択肢かと思う。ただし、アドレス帳等、全機能で中国語が使えるわけではないので注意が必要だ。