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SH-12CをiPhoneと比較する - ハードウェア

もともと私が常用していたケータイは(これもまた去年の発売初日に入手した)iPhone 4の32GBで、プラスdocomo回線をガラケー(N-02A)で念のために持っていたといった感じであった。ガラケーを持っていたのはひとえにiPhoneではサポートされていないおサイフケータイ(Edy, モバイルSuica, あとはヨドバシカメラビックカメラのポイントカードなど)が主な目的である。

さて、SH-12C、正直な感想を言えば、私の使っているほとんどの領域でiPhone 4を置き換えるポテンシャルを持っているといったところである。まずはハードウェアスペックを見てみよう。

仕様 SH-12C iPhone 4 64GB
寸法(mm) 約127x64x11.9 115.2x58.6x9.3
質量(g) 約138g(電池パック装着時) 137g
連続通話時間 約280分(3G) 最大7時間(=420分,3G)
連続待受時間 約430時間(3G) 最大300時間(3G)
正面ディスプレイ 約4.2インチ 約262,144色 540x960ドットQHD。3D表示、カラーベールビュー対応 3.5インチ 640x960ドット)
外側カメラ 8メガピクセルx2+ライト 5メガピクセル+ライト
内側カメラ 32万画素 あり
CPU MSM8255 1.4GHz A4 800MHz
RAM 512MB 512MB
ROM(アプリインストール他領域含) 2GB+最大32GB(microSDHC) 32GB
電池容量 1240mAh 1420mAh

実際の大きさはSH-12Cの方がiPhoneよりも一回り大きいが重量はほぼ同じ。大きさから来る印象でSH-12Cの方が解像度が高いかと思いきや、iPhone 4の方が長辺が100ドット長い(ただし他社Android端末よりは広い)。

実際に使用しての速度感だが、SH-12Cの方が(ホーム画面を3D表示にし、ウィジェットを貼り付けても)iPhone 4よりも速い印象がある。一つにはCPUのクロック数の差もあるだろうが、もう一つには回線速度(SH-12Cはドコモ回線、一方iPhone 4ソフトバンク回線)の違いもあろう。純粋な意味でのハードウェア比較であれば、ハードウェア以外の条件(つまり使用するキャリア)を揃える必要があるだろうが、(ユーザ目線からすればドコモ回線でiPhone 4がすぐに買えるわけではないので)体感的にはSH-12Cの方が気持ちよい。

なお、片手で握るという点からすると、iPhone 4であれば握っても指がカメラのレンズに触れるということがないような位置、つまり左上にあるが、SH-12Cでは上1/3を2枚のカメラのレンズが占めているため(また3D効果を出すために間隔をおいているので)、指が簡単にレンズに触れてしまう、という点は問題点として指摘できるだろう(ハードケース等に入れれば、心理的にはレンズを直に指で触ることも少ないだろう)。

画面という意味ではSH-12Cは3D表示ができるという点がもちろんiPhone 4と異なるわけだが、3D表示ができる、ということは右目と左目で違う表示が見せられる、ということでカラーベールビュー(のぞき見防止)機能が提供されている。正面から観ると画面が見えるのだが、上下左右から覗くと、静止画像、または動画で模様が表示される(画面表示が見えない)という優れものである。のぞき見防止シートを貼り付ける必要はない。これは私としては非常にうれしい。自分で使っているときは、のぞき見を防止しておきたいが、だからといってシートを貼り付けると、デモ等、正面以外の人に観てもらいたいときにはアウトである。カラーベールビューであれば、単に機能をON/OFFすれば良いだけである。

同様の理由で3D表示も自分だけで見る分にはよいのだが、机を囲んで何人かでみる、というのは(仕様上)できない。スマートフォンではなく3D液晶テレビの方のAQUOSが欲しくなってしまうのはうまいプロモーションといったところだろう。YouTubeの3Dコンテンツの表示(3D動画として登録されているもの)もサポートである。

ちなみに、microSDXCの64GBメモリが出たり、iPhone 4の64GBモデル(http://japanese.engadget.com/2011/04/19/iphone-4-64gb-ios-ui/ )がリリースされようものならすぐに手に入れたいですけどね(現状、手持ちの音楽ファイルをすべてiPhoneに入れておけないので)。