Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

Design Thinking、語学(英語、中国語、韓国語)、日中マルチリンガル育児、littleBitsやRaspberry Pi, Arduinoを使ったExperience Prototypingネタ。

iPhone 3GS 香港版 SIMフリーをドコモ回線で

SIMフリー端末を急遽仕立てる必要があり、機種選定に頭を悩ませていた。必要な条件としては、

  • 日本語、英語、中国語(簡体字繁体字)、韓国語の表示、ならびに入力ができる
  • 日本、海外で現地の一般に売られている(プリペイド)SIMカードを挿して使える
  • Googleコンタクトと同期が取れる(電話帳を入力し直すというのはあり得ないので)

ということで、およそイマドキのAndroid端末やiPhoneであれば満たせる条件ではある。docomoの夏モデルをdocomoショップに持ち込み、SIMフリー化する、という選択肢もあろう。


今回はたまたまiPhone 3GS 香港版 32GBを入手することが出来たので、こいつを採用することに決定した。iPhone 4がmicro SIMという入手性の悪いSIMカードを使わなければならないのに対し、3GSであれば普通のSIMカードが使えるというのは汎用性という観点では大いに魅力的だ(ある意味、iPhoneの一つの完成形と捉えることもできるだろう...という意味ではiPhone 5のリリースと同時にリリースされるという廉価版のiPhoneというものがあるのなら、micro SIMではなく通常のSIMカードをサポートしそうな気もするが)。SIMカッター使えばいいじゃん、というのは却下ね。


docomoSIMカードを刺したのがこの画面。今回はもともと手元にdocomoSIMカードがあったので、電話(151)で契約変更の手続きだけを進めた(当然micro SIMが必要であればドコモショップへ出向く必要がある)。

変更後の契約は、

で、月額使用料は6,300円。公衆無線LANが必要ないのであれば、mopera U ライトプラン(http://www.mopera.net/service/plan/lgt/index.html)の月額315円で充分なので、月額使用料は5,775円となる。
今回も電話の先のオペレーター嬢に「mopera Uよりもspモード(http://www.nttdocomo.co.jp/service/provider/spmode/)の方がドコモのメールアドレス(@docomo.ne.jp)が使えて、月額使用料も315円で安いですよ」とお勧めされたのだが、spモード(のアクセスポイント、つまりspmode.ne.jp)では、ドコモのSIMカードを刺してもIMEI規制で接続ができないので、「iPhoneでつなぐので、mopera Uでないとだめなんです」と答えたらその手の対応には既に慣れているようだった(あるいは別のドコモ純正スマホSIMカードを差し替えながら運用するのであればspモードとmopera Uの両方に加入しておくという選択肢もあろう)。mopera UのAPN mopera.flat.foma.ne.jpに関しては、(去年の5月あたりからのようだが)IMEI規制を受けることはない。この辺りのまとめは、例えば http://armalitexyz.jp/other/docomo-apn/ が参考となる。

知らなかったのが、定額データプランには当然、音声通話契約は含まれていないので、SMSは送受信不可かと思っていたのだが(SMSは技術的にはデータパケットではなく音声通話と同じパスを通るので)、SMSは送受信ともにサポートされていた。要は、通話に関連するような他のサービス(SMS)は普通に使えますよ、ということなのだろう。

ちなみに、なぜ通常の音声契約+パケ・ホーダイにしなかったのかという疑問をお持ちの方もいるかも知れないが、iPhoneにはテザリングの機能が備わっているため、パケ・ホーダイの場合、「パソコンなどの外部機器を接続した通信」の扱いとなり、テザリングを使っている・いないに関わらず、パケ・ホーダイフラットの月額費用は10,395円(http://www.nttdocomo.co.jp/charge/packet/pake_hodai_f/about/index.html)となってしまう。なお、docomo純正のスマートフォンであればテザリングを使えば10,395円、つかわなければ5,985円というように使用の有無により料金は異なる(細かいことを言えば通信速度が128Kでよければ、専用のAPNに接続することにより、月額5,985円に納めることは可能だ)。

一方、定額データプランであればテザリングを使っても使わなくても、前述の5,460円である(デザリング ご注意事項(http://www.nttdocomo.co.jp/service/func_tool/tethering/notice/)中ほどを参照)。

なお、この辺りが良くまとめられた日経トレンディネットの記事「ドコモ回線で使えるSIMフリー版iPhoneを実機で徹底検証!」(http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20100910/1032904/?P=1)も合わせて参照してもらえると良いだろう。