The Wall Street JournalにThe Best Language for Mathなる記事が出てました。
The Best Language for Math - WSJ
中国語、日本語、韓国語、トルコ語は英語よりもクリアに数の概念を伝える言語とのこと。
例として挙がっているのが11。英語では(日本の中学生の怨嗟の声が聞こえてきそうだが)、11は残念ながら'one-one'でも'ten-one'でもなく'eleven'という一単語なので、2桁の数だという概念が身に付きにくいとか、一見すると法則に乗っかっていそうな'seventeen'がseven+teenで71、では残念ながらなくて17だというのはこんがらがりやすいといった内容だ。
ただ意図的かどうか、3桁以上の数字の例が抜け落ちてますね。私の方で付け加えてみました。日中韓で同質かというと、違うところもあります。
100 | 2003 | 2300 | 10000 | |
---|---|---|---|---|
日本語 | HUNDRED | two-THOUSAND-three | two-THOUSAND-three-HUNDRED | one-MAN |
中国語 | one-HUNDRED | two-THOUSAND-zero-three | two-THOUSAND-three | one-WAN |
韓国語 | HUNDRED | two-THOUSAND-three | two-THOUSAND-three-HUNDRED | MAN |
読んでいて思ったのが、日本人の数字の感覚は中国語と英語の間にあるのかどうかという疑問だ。
例えば、曜日は日本語や英語、もっと言えば韓国語でも月、火、水、木、金、土、日曜日といった感じで、「月(つき)」の次がどうして「火(ひ)」なのかは神話的には理由があるのだろうが、ロジカルには理由がつかない。一方、中国語では、星期一、二、三、四、五、六、天(または日)といった感じで、月曜日の次が火曜日というのは一の次は二ということで数字的に理解しやすい。
その一方で、月(げつ、ではなくて つき)に関しては、January, February, March...ではなく、日本語でも1月、2月なので中国の曜日の感覚と同じだ。そういう意味で、中国語と英語の間に日本語がいるのかもしれない。日本人はやっぱり中庸を好むのか?
ただし、日本語でも睦月、如月、弥生...という言い方もあったわけで、たとえば、睦月の2か月後が弥生ってのは、結構直感的にわかったのかしらん?と疑問に思ったりする。火曜日の二日後が木曜日ってのは脊髄反射的に(大人である今の)私には苦も無く答えられるのだが、子供のころはどうだったろうか? 我が家の息子がもう少し大きくなった時に実験してみたい課題だ。
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