ネット上のやり取りが原因というわけではないのだが、先日、久しぶりに架空請求のはがきが来た。原因はわかっている。阪急交通社だ。
しばらくニュースを追っていなかったので気づかなかったのだが、この件はすでに犯人(元社員)が逮捕されていたのだった。しかし、阪急さん。犯人が捕まったなら捕まったと一言知らせてくれればいいのに。
情報漏洩が明らかになって以来、阪急さんから来たのは一通のはがきだけ。
これでさらなる被害の拡大を防いだつもりかもしれないが、ケリがついたのであれば、ちゃんと事後報告をしていただかないと。
あまりこういうことを言っているとたかりだと思われかねないのがしゃくなのだが、漏洩した情報が(おそらく)2次、3次漏洩しているような状況にもかかわらず、ハガキ1枚のお詫びで済ませられたかと思うと、はっきり言って、腑に落ちない。そんな架空請求は無視しろって? それだけでおしまい?
ちなみに、6月4日付けの阪急交通社からのハガキの内容は次のとおり。
【お客様各位】
お客様情報流出に関するお詫びとご報告
謹啓
平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
このたび、誠に遺憾ではございましが、弊社で保有しておりますお客様の個人情報が外部に流出したことが判明し、調査の結果、その中にお客様の情報が含まれていることがわかりました。お客様ならびにご家族様、関係する皆様方には深くお詫び申し上げます。
本年3月下旬より、弊社の旅行にご参加いただきましたお客様から、弊社にしか開示していない個人情報をもとに電話セールスやダイレクトメールが送付され、弊社から個人情報が流出しているのではないか、とのお問い合わせが13件(6月1日現在)寄せられました。
お客様からのお申し出の内容を、弊社の保有するお客様情報と照合しましたところ複数が合致し、弊社の保有するお客様の個人情報が流出したと判断いたしました。
流出した個人情報は、東日本営業本部メディア営業部が所有するデータの一部約62万名様分で、内容はお客様の氏名、住所、電話番号、生年月日および職種(会社員、学生、主婦等)でございます。信用情報等その他の情報は含まれておりません。
情報の流出元については現在社内に緊急対策本部を設置するとともに、警察当局のご指導を仰ぎながら真相究明に取り組んでおります。
お客様の大切な個人情報をお預かりしている事業者として、このような事態を引き起こしましたことを真摯に受け止め、今後、再発の防止と一層の個人情報の適正な管理に努め、信頼の回復に取り組む所存でございます。
お客様には多大なご心配とご迷惑をおかけ致しましたこと、心よりお詫び申し上げます。
謹言
2004年6月4日
株式会社 阪急交通社
代表取締役社長 小島 弘