次に、SDK添付のサンプルアプリケーションを実際にビルドして、動作確認してみよう。
スタートメニューからMicrosoft Visual Studio .NET 2003→Visual Studio .NET ツール→Visual Studio .NET 2003 コマンド プロンプト*1の順にコマンドプロンプトを起動する。次に、数あるサンプルアプリケーションのうち、最も基本とでもいうべき、Hello Worldのディレクトリに移動する(cd C:\Symbian\8.0a\S60_2nd_FP2_J\Series60Ex\helloworldbasic)。次に、groupディレクトリに移動して、
bldmake bldfiles
を実行する*2。正常終了したら、
abld build wins udeb
を実行する*3。
ここまでが正しく完了していれば、Series 60 Developer Tools→2nd Edition SDK Feature Pack 2→1.0 (Japanese)→Emulator (Debug)でエミュレータを起動すれば、アプリケーションメニューの中にHW(Hello Worldの略である)が見つかるはずだ。あとは、正しく起動できるか確認していただきたい。
*1:英語版であれば、Microsoft Visual Studio .NET 2003→Visual Studio .NET Tools→Visual Studio .NET 2003 Command Prompt
*2:なお、ここでエラーが発生する場合、1. perl.exeへのパスが正しく設定されていない、2. PATHがid:mfunaki:20050520に挙げた理由で正しく設定されていない、3. (STATUS_ACCESS_VIOLATIONと出力される場合、別途CygwinをインストールしているのであればCygwinが提供するものと、SDKに含まれる) gcc関連のモジュール、ライブラリとにバージョンの不一致等の問題がある、の3つの理由が考えられる。この場合、とりあえずCygwinをアンインストールしてしまう。
*3:ここで「'LINK.EXE' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。」というエラーが出力される場合、PATHが正しく設定されていないということになる。Visual Studio .NET 2003 コマンドプロンプトではなく、通常のコマンドプロンプトを使用したいのであれば、別途、PATHの設定を行う必要がある