先日のWWDC 2012では、iPhone 5(あるいは「新しいiPhone」かw)についての発表こそありませんでしたが、iOS 6について発表がありました。iOS 6の普通の話題自体は、ニュース系のウェブサイトにいけば情報は豊富にあるでしょうから、ここでは触れないで、中国ネタにしぼった情報をいくつか揚げてみたいと思います。
なお、スクリーンショットをぺたぺた貼ってしまいたいのはやまやまなのですが、大人の事情により、文字だけのエントリです。
なぜ中国仕様が必要なのか
念のため、iPhoneやiPadが搭載するiOSになぜ中国仕様が必要なのかを説明しましょう。
iOSのプリインストールアプリケーションには、たとえば「YouTube」がありますが、これは中国国内では国家謹製ファイアーウォールに阻まれて、アクセス・利用することはできません(じゃあどうするかっていうと、VPNソフトを入れて接続したりするのですが、その話題はまた別途)。
また、利用できないというわけではないのですが、Google検索も香港にリダイレクトされるような形になっており、接続が不安定、マップも(iOS5.1まではGoogleマップを使っているので)やや不安定な面あり(ルート検索とかは公共交通機関に対応していたりするので結構便利ですが)。
また、アプリというわけではないのですが、iOS5で導入されたtwitterとの統合機能、iOS6で導入される予定のFacebookとの統合機能のどちらも、中国では、twitterもFacebookもアクセスできないので意味なしです。
ただ、中国には中国企業謹製とYouTubeみたいなやつとか、Googleみたいなやつとか、twitterみたいなやつとか、Facebookみたいなやつがあるので、それをiOSで標準サポートしてしまいましょうというのが、iOS6の中国対応Enhancementとでもよぶべき機能です。
そのほかにも、Siriが中国語に対応したなんてのもあるのですが、なんせ、私がiOS6を評価・試用している環境がSIMフリーのiPhone 3GSにChina UnicomのSIMカードを入れて、というものなので、Siri中国語版の出来に関しては、確認出来ていないです。
個別の機能については、また稿を改めて説明していきましょう。