Experience Prototypistのマルチリンガル子育て+プログラミングブログ

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大前家の子育て 読了

大前さんの所の子育てはどんなだろう、と思い1996年出版の「【新・家族論】親が反対しても子供はやる」を読んでいたのだが、2012年にお二人の息子さんへの個別インタビューを巻末に増補した文庫版が出ていた、と言うことで改めて読んでみた。

 

「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)

「一生食べていける力」がつく 大前家の子育て (PHP文庫)

 
大前さんって仕事が忙しくて子育ては奥さんに任せ切りだったんじゃないの?とか、きっとすごい教育パパで小さい時から家庭でMBA教育してたんじゃないの?と考える向きには、いや、そうじゃなくてさー、と言う感じで読んでみると良い。「愛情は時間ではかれる」と言うことで、お子さんと触れ合う時間をどう作っていたのか、その時間にどんな触れ合いをしてたのか、お手本ではなく実例として書かれている。ファミコン礼賛には、今となっては古さが否めないが、単にゲームを消費するだけでなく、この先に将来の暮らしのありよう(18年+α後の今)が意識されてたのがミソだろう(今ならさしづめなんだろうか?)
 
私個人としては、日本で妻が外国人の場合の国際結婚における夫と妻、子と妻の関係について書かれたパートが当事者と言うこともあり、興味深かった。当時の大前さんの奥様より、今の自分の妻は日本語力は高いだろうが、自分が日本で育ったわけではないので、日本における子育ては、経験と言う名の常識がないことには不安なようだ(PTAって何?とか)。子育てしつつ、日本で育つということを追体験しつつも、常識と言うか、日本人なら持っている無意識の前提のおかしさみたいなものに家族で気付いていければ、と夫は思っています。