さて、前回のHello Worldアプリケーションではアルファベットだけが表示されていたわけですが、実際の(日本で使おうという)アプリケーションではひらがな・カタカナ・漢字を使った日本語のメッセージが出力できなければ困ってしまいます。
SDK添付のヘルプでも、目次を見てもらうとわかるのですが、Getting Started Guideの中では、最初に(本稿と同様に)添付サンプルのHello Worldアプリケーションについて説明*1した後で、Creating Your Own Application*2ということで、メッセージリソースファイル*3中の文字列を修正して、アプリケーションをカスタマイズする方法が紹介されています。メッセージ「Hello!」を「Hello Susan!」に変えてみましょう、とまぁ、そんな内容です。
また、別のサンプルとしてLanguageというものがあり、こちらは複数言語リソースを持つ多言語対応アプリケーション開発のリファレンスになっているのですが、いかんせん、対応言語が、英語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、フィンランド語、アメリカ英語ということで、東アジア言語である日本語・中国語・韓国語(CJK)のどれも(残念ながら)含まれてはいません*4。
日本語のアプリケーションを開発する場合であっても、基本的な考え方は上で紹介した2つの例から理解できるかと思いますが、具体的にいったいどうすればいいのか(ソースコードなりローカライゼーションファイルには直接日本語を入力していいのか、ファイルを保存する際のエンコーディングはどうすればいいのか、など)を、次以降で説明していきます。